立原恭輔「自由主義者の日記」

保守の立場からの政治問題を主とするblogであったが、いつの間にか「矢島舞依」「Velka」などを中心としたロックファンblogの様相を呈しつつある。 学位は博士(専攻は非公開)。

mai 2016

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「第三者の目からしっかり調査をしていただき、改めるところがあれば改め、信頼回復できるようにしっかり対応していきたいです」
「厳しい第三者の目で見た上で調査をしてもらいたいと思います」
「しっかりと法律の専門家が精査するものであります」
「細かいことについては、第三者の厳しい、公正な目に任せたいと思っています」
「これも、弁護士に調査していただきたいと思っています」
「それも、きちんとした専門家に調査していただきたいと思います」

まー、これほど恥知らずな会見は野々村以来だろう。あちらは県議、こちらはそれなりに大物である。
あの尊大な舛添が謝罪するだけでも見物だが、これほど悲惨な内容は想像を絶している。言い訳、言い逃れでさえなく「これから第三者が調べる」の一点張り。

記者「これまで購入された美術品とか書籍は、今、どこでどのように保管されているのか」
舛添「それについてもしっかり第三者の方に精査していただき、公表したい」

ここまでくるとコントである。寄席でやってもおかしくない。「ところで今日のパンツの色は?」と聞いても「専門家の調査を待ちたいと思います」と答えたのではなかろうか。こんな会見では火に油どころかナパームである。堂々と開き直る方がまだマシだったのではないかとさえ思う。

舛添が当選したときの選挙結果を改めて見ると、圧倒的大差での当選だったのだねえ。細川と共産党の宇都宮が束になってもまだ足りない。
なんでこんな奴が知事になったのかと言うが、ほかに有力な選択肢もなかったことがわかる。
常識ある人間なら、共産主義者の宇都宮を支持するわけにはいかない。
細川は小泉と組んでの「原発ゼロ」ばかりでなんだかよくわからない。政権を投げ出した過去もある。
田母神は政治家としての力量は未知数だし、その後のことはご存知の通り。
もちろん舛添も「ご覧の通り」ではあるが、この時点ではほかに選びようもない。

俺が俺がと他人を蹴落としてでも政治家、いや政治屋になりたがる連中が多すぎる。
それでも、その中では選り抜きの者が当選するのだから、少しはましなのが現れるだろうと期待するしかないのだが、結果は「ご覧の通り」。情けない話である。

こんなみじめな会見をする男を、自民党都連・公明党都本部・連合東京が推薦していたのである。こやつらにも責任を感じてもらわなきゃいけない。公認候補でなければ身体検査はしないものなのだろうか。

政治さえしっかりしてくれるなら、多少のことには目をつぶっても良い。
しかし、最近の政治屋はあまりにもお粗末だ。
情けなくって、涙が出らあ。

一度生で聞いてみたいと思っていた喬太郎が夜の部でトリを務める新宿末広亭に行ってきた。
夜の部は17時からだが昼夜入れ替えはないので、万全を期して半日休暇をとって早めに入場したのである。人気の喬太郎だけあって客席は徐々に混みはじめ、最終的には満員になった。

前座の春風亭一花は若い女の子だったが、調べてみるともう29歳。26歳で入門したらしい。大卒が当たり前になった昨今でもかなり遅い入門ではないだろうか。なかなかの切れ味だった。

柳家小のぶという噺家は知らなかったが、出てきたらすごいおじいさんで驚いた。これも調べてみると79歳、歌丸と変わらない大ベテラン。寄席に出ない“幻の噺家”だそうである。声量はなかったが、テンポよく引き込まれた。

円太郎の「浮世床」には声をあげて笑ってしまった。読めもしない本を一生懸命読もうとする様子を面白おかしく。

喬太郎は今日の池袋演芸場で中トリを務めており、当初はそちらに行く予定にしていた。しかし末広亭のトリとの掛け持ちであることを知り、トりの方がたっぷりやってくれるだろうと思ってこちらに来たのであった。
おかげで大ネタの「死神」を観ることができた。最後に演者がばったり倒れるこの噺、生で観てみたいと思っていたので満足。やっぱり喬太郎は上手い。笑わせるところは笑わせ、後半の死神の迫力、生き延びようとする主人公の必死さとあさましさを見事に演じていた。
ただ、最後に演者がばったり倒れたまま緞帳が降りるものと思っていた(先代圓楽はそうだったらしい)のだが、倒れた喬太郎が顔をあげ「お開きでございます」と言って終わった。そこは期待を裏切られ少々残念だった。

それにしても、喬太郎は人気がある。出演する噺家たちもマクラで「お目当ての喬太郎さんまで、もう少しご辛抱ください」「全国の喬太郎ファンの皆さんが集まっている」などと話していた。

セットリストは以下の通り。

前座 一花 「堀の内」
喬の字 「強情灸」
楽一 「紙切り」
喬志郎 「つる」
扇治 「初天神」
小菊 粋曲
世之介 「辰巳の辻占」
小のぶ 「小言念仏」
ダーク広和 奇術
甚語楼 「猫と金魚」
正朝 「悋気の火の玉」
(中入り)
さん助 「熊の皮」
笑組 漫才
扇辰 「麻のれん」
円太郎 「浮世床」
紋之助 曲独楽
喬太郎 「死神」

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ただでさえ「なにをやりたいのか」はっきりせず「とにかく自民党に反対する党」でしかない民進党に社会民主党まで加わったら、ますます「反自民」色が強まるだけのまったく訳の分からない集団になってしまう。

社会民主党は「社民主義の政党」と自称しているが、嘘である。マルクス・レーニン主義との絶縁を宣言していない社会民主主義政党など存在しない。党名に「民主」をつけてソフトな印象付けを狙っているだけで、実態は単なる社会主義政党、あるいは共産党の分派ぐらいに考えておけば間違いない。

票のためなら左翼暴力集団・共産党との共闘も辞さない民進党であるから何をやっても驚かないが、さすがに社民とは一緒になれないと思った民進党内右派がリークしてつぶしにかかったのではないだろうか。

私としては社民党が合流したために党内闘争が激化し、四分五裂する民進党の断末魔というのも面白いだろうと思う。

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歌丸さんはたまに国立演芸場に出るだけで一般の寄席には出ない、と思い込んでいたのだが、今日から5日間「新宿末廣亭」でトリを務めるということを知り、出かけてきた。ちょうど「笑点」の司会を降りることが発表されたこともあってか、長蛇の列になっていた。整理に出ていた前座が「このあたりは立ち見になります」と声をかけており、12時から16時半まで立ち見はつらそうだと思ったが、幸い2階席の後方に座ることができた。池袋演芸場では使えた学割が、残念ながらここでは「30歳まで」との限定付きであった。

歌丸噺家生活65周年ということで、歌丸、師匠の米丸、芸協副会長の小遊三による座談会が組まれており、客席は身を乗り出すようにして聴いていた。中トリも務めた米丸は声量こそやや衰えているものの、91歳とは思えない。

予定表で「ゲスト」となっていた部分は座談会に出た小遊三が登場。大師匠である圓馬のお通夜の様子を面白おかしく、これは噺のマクラにも使っている漫談である。

トリの歌丸はちょっと色っぽい枕から「紙入れ」。かつて「化粧術」なる珍芸を得意にしていた歌丸だけあって、女を演じさせたら色気がすごい。座談会で語っていた通り最初の師匠・今輔から初めに習ったのは「峠の茶屋」というおばあさんの噺だったそうで、そのあたりも一因かも知れない。

セットリストは以下の通り。

翔丸 「金明竹」
小助・小時 太神楽
歌蔵 「真田小僧」
歌助 「やかん」
新山真理 漫談
米多朗  「浮世床」
小南治 「写真の仇討ち」
青年団 漫才
小文治 「粗忽の釘」
助六 「相撲場風景」
北見伸 奇術
米丸 漫談
座談会 歌丸 米丸 小遊三(司会:幸丸)
Wモアモア 漫才
幸丸 漫談
小遊三 漫談(円馬のお通夜)
南玉 曲独楽
歌丸 「紙入れ」

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