「秋田の酒、美酒『爛漫』がお送りする らんまんラジオ寄席!」
このコールで始まるのが、プロ野球のオフシーズンに放送されている番組「らんまんラジオ寄席」。1974年からというから長寿番組である。落語に関心があったわけでもない学生時代から、番組自体は知っている。
小学校低学年のころに住んでいたアパートの屋上から「美酒 爛漫」と「酒は天下の太平山」のネオンサインが見えていた。画数の多い「爛漫」という文字がなぜか気味悪く感じられたのを覚えている。昔は清酒のネオンサインが多かった。
先日YOUTUBEで「らんまんラジオ寄席」を聞いて、たまたま酒が切れていたのでamazonで「爛漫」の純米酒を取り寄せてみた。日本盛「惣花」以外は2000円前後のものを求めることにしているが、爛漫は手ごろであった。
日本酒度は-0.5なので普通味、やや酸味があるが悪くない。よく飲む酒では「惣花」が-4.0でやや甘口、「住吉」が+5.0で辛口である。
昔からCMや看板で知っているが飲んだことはない、という酒がいろいろある。さっきの「大平山」や「『千福』一杯、いかがです♪」のCMソングでお馴染みの「千福」。呉の海軍には地元の酒蔵から「賀茂鶴」が将校用、「千福」が下士官・兵用として納入されていたそうである。「桃川」のCMもラジオでよく聞いた。「清酒力士は美味い酒♪りっきっしー!チョン!(拍子木の音)」の「力士」も飲んだことはない。
「清龍」は母校の近くに直営の酒蔵があり、学生には「安くてまずい酒」として知られていたが、私は行ったことがないので本当にまずいのかどうかは知らない。「清龍」の名誉のために、ご自身でお飲みになったうえで判断するようお勧めしておく。
私がおいしいと思うのは金色のアルミ缶でお馴染みの「菊水 ふなぐち 一番しぼり 本醸造生原酒 200ml」である。しかしこれを常備するのは冷蔵庫の場所ふさぎになるのと、一缶300円近くするのでやや高くつく。
高い物や銘酒でなくても良いので、いろいろな酒を飲んでみたいものである。
こんなことを書いていると余程の呑兵衛と思われるかもしれないが、私は日本酒好きの下戸である。一日に一合だとちょっと飲み過ぎで、五勺(コップ半分)でちょうどよい。