立原恭輔「自由主義者の日記」

保守の立場からの政治問題を主とするblogであったが、いつの間にか「矢島舞依」「Velka」などを中心としたロックファンblogの様相を呈しつつある。 学位は博士(専攻は非公開)。

novembre 2016

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「秋田の酒、美酒『爛漫』がお送りする らんまんラジオ寄席!」

このコールで始まるのが、プロ野球のオフシーズンに放送されている番組「らんまんラジオ寄席」。1974年からというから長寿番組である。落語に関心があったわけでもない学生時代から、番組自体は知っている。

小学校低学年のころに住んでいたアパートの屋上から「美酒 爛漫」と「酒は天下の太平山」のネオンサインが見えていた。画数の多い「爛漫」という文字がなぜか気味悪く感じられたのを覚えている。昔は清酒のネオンサインが多かった。

先日YOUTUBEで「らんまんラジオ寄席」を聞いて、たまたま酒が切れていたのでamazonで「爛漫」の純米酒を取り寄せてみた。日本盛「惣花」以外は2000円前後のものを求めることにしているが、爛漫は手ごろであった。
日本酒度は-0.5なので普通味、やや酸味があるが悪くない。よく飲む酒では「惣花」が-4.0でやや甘口、「住吉」が+5.0で辛口である。

昔からCMや看板で知っているが飲んだことはない、という酒がいろいろある。さっきの「大平山」や「『千福』一杯、いかがです♪」のCMソングでお馴染みの「千福」。呉の海軍には地元の酒蔵から「賀茂鶴」が将校用、「千福」が下士官・兵用として納入されていたそうである。「桃川」のCMもラジオでよく聞いた。「清酒力士は美味い酒♪りっきっしー!チョン!(拍子木の音)」の「力士」も飲んだことはない。

清龍」は母校の近くに直営の酒蔵があり、学生には「安くてまずい酒」として知られていたが、私は行ったことがないので本当にまずいのかどうかは知らない。「清龍」の名誉のために、ご自身でお飲みになったうえで判断するようお勧めしておく。

私がおいしいと思うのは金色のアルミ缶でお馴染みの「菊水 ふなぐち 一番しぼり 本醸造生原酒 200ml」である。しかしこれを常備するのは冷蔵庫の場所ふさぎになるのと、一缶300円近くするのでやや高くつく。
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高い物や銘酒でなくても良いので、いろいろな酒を飲んでみたいものである。
こんなことを書いていると余程の呑兵衛と思われるかもしれないが、私は日本酒好きの下戸である。一日に一合だとちょっと飲み過ぎで、五勺(コップ半分)でちょうどよい。

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元”激情☆めたりっちぇ”のmidoriと元”a Drop Of Joker”のmi-yaが参加するという、ごく一部の人にとっては夢のようなガールズメタルバンド"LOVEBITES"の初ライブに行ってきた。

先に出た矢島舞依もなかなか良かった。イベントのタイトルが”Girls Band Next Generation”なのに、矢島舞依+男性スリーピースという全然ガールズじゃない編成。
演奏は非常にメタルなのだが、最近流行りの声優が歌っていてもおかしくないようなキャッチ―なメロ。どっちかというと"ぽけっ"とした顔なのに、メタルをやっているというギャップも好印象。メタルをやるためにはいかにもメタルでなければいけないわけではない。

さて、LOVEBITES。mi-yaが正式メンバーではなくサポートという形になったのは、契約などの事情なのだろうか。昨日はさらにもうひとりギターがサポートで入っていたり、今の時点で全く音源が出ていなかったりと、今後どうなるのかが心配。

元DESTROSEのBs.MihoとDs.Harunaを中心に、ギタリストとして評価されていたmidoriとmi-yaが加入してできたバンドなので、
「ただいま~!」  「「「おかえり~~~!」」」
というオーディエンスとの掛け合い。
キャリアがある割にはMCが全然こなれておらず、学生バンドみたいな感じが面白い。
唯一キャリアの知られていないVo.ASAMIは、はじめのうちはあまり声が出ていないように思ったものの、後半はハイトーンが通ってきた。
midoriは舞台下手に立つだろうという予測が当たったので、目の前で見ることができた。非常に丁寧に弾いている印象で実際より遅く見える。自分でも出来そうに見えるのだが、そうはいかないのが残念。
mi-yaは上手にいたのでほとんど見えなかったが、タッピングが印象に残っている。クールなのにMCが微妙にボケていて、面白かった。

サポートギタリストはsenaという子で、調べるとそれなりのキャリアを持っているらしい。昨日は私の位置からは見えないところにいたのでどのようなギターワークだったのか全然わからなかったが、ギター×3の密度は感じることができた。

その場にいると楽しいので「LIVE最高でした!」ということになるのだが、いつもながらPAの真ん前では音響が悪く(もっと後ろの中央で聴けばいいのかも知れないが)、正直楽曲の良し悪しはよくわからない。早く何らかの形で音源が出ることを期待する。

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 結果が出てから言うのは後出しじゃんけんのようだが、民主党よりは共和党の方がいいのでトランプでも別に構わない、当選の可能性もあるんじゃないかと思っていた。それでも本当に当選したことには驚いた。

 大統領は独裁者ではないので、トランプが言っていたこと全てを実行できるはずはない。例えばメキシコ国境に「壁」を建設することはできないだろうが、出入国管理は厳しくするだろう。それは決して悪いことではないし、そのこと自体は人種差別とも関係ない。
 日本の左翼は「戦争になる」「マイノリティが迫害される」だの騒いでいるが、民主主義国家にはできることとできないことがある。「安倍が首相になれば戦争が始まる」「戦争になれば自衛隊が海外で子供たちを殺戮する」式の宣伝に過ぎない。

 ところで、渡瀬裕哉という人は一貫してトランプ勝利を予測していたようである。我が国の「有識者」のほとんどが予測を外し、「隠れトランプ派の存在」とか「世論調査の制度が低かった」などと弁明していることを批判している。

>>>一般の人々が分からないだろうと思って、有識者とされる人々は「世論調査の精度」に難癖をつけて弁明していますが、それは大きな間違いです。彼らは本来は「自分の分析力の無さ」を恥じるべきであり、速やかに謝罪をするべきでしょう。プロ(専門家)を自称しているのだから当たり前です。

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 以前から読みたいと思っていた本をAMAZONで購入し、10/28ごろに読んだ。
 落語協会分裂という大きな騒動に巻き込まれた当事者である円丈が、その立場で(おそらく本人としてはできるだけ誠実に)書いた作品であり、非常に面白く興味深く読むことができる。AMAZONのレビューでも非常に高く評価されており「優れたドキュメンタリー」「真実がわかった」「単なる暴露本ではない名著」などとコメントされている。
 しかし、これこそが真実だ、決定版だと決めつけるべきではないし、「名著」というほどのものでもない。「!」の多さなど、文体も気になる。

 円丈がなにかの思惑で書いたとは思えない(これが「暴露本ではない」と評価する人の多い一因だろう)。
 しかし、当時のことをビデオで撮ったように再現したものではあり得ず、あくまでも円丈の見方であることを忘れるべきではない。川柳川柳「寄席爆笑王 ガーコン落語一代」と読み比べても細部は異なっているし、円丈自身も川柳つくしによるインタビューの中で「基本的に僕は昔のことはなんにも覚えていないタイプ」「だから『御乱心』も、あった出来事は時系列で調べ直して、円好くんと話しあって、いろんなことを思い出しながら書いた」と言っている。
 信用する・しないの問題ではなく、こうした作業のなかで思い込みや思い違いが発生したとしても当然だし、円丈しか立ち会っていない場面もあれば、逆に円丈自身が見ていない場面も描かれている。そうした場面のすべてについて、歴史学者がオーラルヒストリーを紡ぐように当事者への確認を尽くして書かれたはずがない。何しろ本人が前書きで「わずか20日ばかりで書いた」と言っているし、確認作業に協力した円好がすべてを知っているわけでもないのだから。

「笑点」メンバー・司会者として、また「芝浜」など人情噺の名手としても知られた先代圓楽であるが、私にはそれほどの名人とは思えない。
 一方、新作落語の旗手であり、昇太や喬太郎に大きな影響を与えた円丈も、あまり面白いと思ったことがない。
 私自身はどちらにも思い入れがないが、先代圓楽と圓窓に対する罵詈と言ってよいほどの批判を割り引いて受け止めるとしても、上司・部下よりはるかに濃密な師匠・弟子という人間関係のなかで、当時の弟子たちがどれほど振り回されたかはよくわかる。分裂騒動以後の圓生一門はたしかに「悲惨な一門」であり、こんなところには弟子入りしたくないと心底思わせる。

 師匠と袂を分かって落語協会に残り、その後自ら命を絶った春風亭一柳(三遊亭好生)の「噺の咄の話のはなし」も読んでみたいのだが、高くて手が出ない。先日、都立図書館で調べもののついでに探してみたが、所蔵されていないようだった。

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