要するに「日本は女性差別国家、そのせいで私は負けた」と海外の要人に公言した、ということである。
記者団に対しては、舌の根も乾かぬうちにいい加減な釈明をしているようだが、先般の選挙ではこういうところが有権者に見抜かれてしまったのだ。人間の腐った性根は簡単には直らない。
小池は防衛など政策的には「右」であるが、言い訳のためなら国の名誉など平気で投げ捨てる、こんな女は右でも左でもない。ただの権力亡者である。左翼暴力集団・共産党と組んだって何の得にもならないからそうしないだけで、もし総理大臣になれるなら共産党でも社民党でも利用するだろう。
なるほど、わが国にはまだまだ女性に不利な点も多い。しかし、政治屋なら政治屋なりに、わが国の良さをアピールするのが当然である。「日本はこんなにひどい国ですよ」という宣伝は、共産党をはじめとする左翼暴力集団に任せておけばよい。
わが国にも他国に誇れる男女平等がある。「安全」である。女性が夜道を歩いて安全に帰宅できる社会が、わが国のほかにどれだけあるか。
うちの長女は小学一年生の時から電車で通学しているが、アメリカでこんなことをさせたら幼児虐待で通報される。在米の知人(主婦)はいつまでたっても娘の送迎から解放されない。
「貴国の女性の社会進出は素晴らしいですね。しかし、わが国も女性の安全では負けていません」
こういうことが堂々と言える政治家はいないものだろうか。
ところで、小池は「希望の党」代表を早々に降りるのではないだろうか。
なぜなら、もはや利用価値がないからである。
放り出したと言われない程度に時間をかけはするだろうが、これから起こる民進党のゴタゴタに巻き込まれず、責任を前原や細野に押し付けるためにも、なるべく早く手を切ろうと思っていることだろう。
そしてほとぼりがさめたころ、今回の選挙をめぐるドタバタ劇を「女性として初めて総理の座に挑んだ」といった言葉で(惨敗に終わったことには触れずに)宣伝に使うのである。
かつて石原慎太郎が小池を罵った言葉は完全に間違っていた。
厚いのは化粧ではなく、面の皮だったのである。