立原恭輔「自由主義者の日記」

保守の立場からの政治問題を主とするblogであったが、いつの間にか「矢島舞依」「Velka」などを中心としたロックファンblogの様相を呈しつつある。 学位は博士(専攻は非公開)。

avril 2019

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平成最後の日に御朱印を授かりたいという家内を車に乗せて、靖国神社と東京大神宮に行ってきた。
考えることはみな同じらしく、東京大神宮はそうでもなかったが、靖国神社では1時間近くも並ばなければならなかった。
悠仁親王殿下の学ばれる教室に刃物を持ち込んだ男が逮捕されたが、あと2時間ほど、何ごともなく「令和」の時代を迎え寿ぐことを祈るばかりである。

2016年7月14日の本blogで以下のように書いた。

>>> 譲位が何らかの圧力によって強要されたり、恣意的に行なわれたりしてはならない。
>>>現在の我が国ではあまり考えられないこととは思うが、制度化するにあたっては考慮が必要である。
>>>他国では王族内部で地位をめぐると思われる争いが発生したことがあるし(ネパールなど)、我が国でも古くは大名家における「お家騒動」が何度も起きている。
皇室と姻戚関係にある者が、自分の血を引くものを天皇にしたいと考えることもあり得る。例えば「天皇の祖父」になったとしても平安時代の藤原氏のように政治的な実権が伴うことはなかろうが、その立場を利用して有形無形の利益を受けることは可能だろう。

また、これもどこかで書いたのだが、譲位を制度化してしまうと、天皇が譲位し、継承者が即位を拒否した場合、そこで皇統は絶えてしまう。即位を拒否する制度はないが、現に秋篠宮殿下は、老齢になってからの即位はできないと表明されたという。その場合、継承順位第3位の悠仁親王が秋篠宮殿下を飛び越して即位する法制度を整えなければならない。

こうした混乱は天皇制*の廃絶や"自然消滅"を狙う共産党をはじめとする左翼勢力が期待しているところである。

明治政府が皇室典範第十條に「天皇崩スルトキハ皇嗣卽チ踐祚シ祖宗ノ神器ヲ承がク」、即ち天皇崩御の際にのみ御代替わりするとしたのは、権威の二重化や上皇と天皇との争いなどを避けるためだったそうだが、上述のような事情による皇統断絶や混乱を防ぐ意味もあっただろう。

報道で耳にする、譲位を決断された今上陛下のお心は、国民の安寧を祈るお気持ちで満たされており、ありがたいと思うほかないのだが、譲位が(一代限りの特例法とはいえ)認められたことから起こる様々な問題については、後顧の憂いがないよう、よくよく考えておく必要がある。これは政治・立法の責任である。


*大日本帝国憲法制定以後、天皇・皇室の存在は法制度の一部であり、「天皇制」という呼称を忌み嫌う理由はない。一方、それ以前の皇室・皇統についても広い意味では法制度と言えると思うが、近代法制度とは違うものなので、敢て「天皇制」と呼ぶ必要はないと私は思う。

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矢島舞依 2DAYS ONEMAN LIVE『- BIRTH -』Blue Sabbat に行ってきた。タイトルの通り、今日は矢島さんの誕生日。
この日のドレスコードは青。TOMMY HILFIGERのビビッドな青のTシャツの上に淡いブルーのYシャツを重ね、さらに濃紺のパーカーを羽織る。
オーディエンスは前日とほぼ同じメンバーなので、立ち位置も前日と同じ2列目の端である。
矢島さんも"BLOOD RESOLUTION"のPVで着用していた青いサテンのコスチューム(を改造したもの?)で登場。

セットリストは以下の通り。

1.蒼色真珠
2018年10月17日リリースの1st.フルアルバム"Vampiress"から。"Blue"でやらなきゃいつやるんだという曲だが、数少ないスローバラードが初っ端に来るとは思わなかった。
2.REPLICA
2017年12月6日リリースの3rd.ミニアルバム"Innocent Emotion"の中核をなす曲。雨中のPVが印象的。後半の泣き叫ぶような歌唱を、勝手に"CryBaby唱法"と名づけている。
3.覚醒JINX
"REPLICA"に続けてこの曲が始まると、早くもフロアは最高潮。ソロ前の"折り畳み"で矢島さんの身体能力の高さがわかる。
MC:「皆さまごきげんよう、矢島舞依です!」「みんな最初からテンション高いじゃないですか!最後まで負けませんから」「炎は青いほど温度が高い、最後までぶっ飛ばしていきましょう!」
4.Stargazer
BPMとしてはそこそこ早いが、ゆったりとしたメロディーラインに身を委ねるのが心地よい。
5.Second Dead
地味な印象も受けるのだが、なぜか依存性の高い楽曲。
6.Nightmare
矢島作品ではしばしば使われるTubular Bellsが、この曲のイントロで特に印象に残る。"ねえ、ママはどこに行ったの?"
7.咀嚼
同性愛を歌った”Carmilla”、タイトルの通り近親のタブーをテーマとした”Incest Taboo”にmasochisticな”咀嚼”を合わせて”変態3部作”である(揶揄でも批判でもない)。
MC:今日は私自身をさらけ出すような楽曲が多くなった。次の曲は、大切なひとが亡くなったときの感情を歌詞にしました。
8.Walhalla ~last sunrise~
"Innocent Emotion"通常盤のボーナストラック。初回盤しか持っていないため聞く機会は少ないが、2018.2.3渋谷club asiaワンマンでも披露された。ピアノとツインギターが美しい。
9.箱庭
"Nightmare"と対になるような、ホラー風味の楽曲。ギターのリフが不穏なイメージをかき立てる。
10.必要悪サバト
矢島ワールドになくてはならない楽曲。高い歌唱力あっての名曲。
11.狂騒ENEMY
男と女の駆け引きのいやらしさ、矢島作品には珍しい"現実"の歌詞。
MC:昨日に続いて今日もベストドレッサー賞。「彼を選んで良いものかと思うけど、とにかくぶっ飛んでいるので」と矢島さんが選んだ男性にリングを贈呈。来る前に職務質問に遭いブルーな気分で来た(笑)というShinyAから、スーツにブルーのネクタイの男性にピックを、トーマスからはリハで破ったスネアヘッドにサインをしてメタルTシャツの男性に進呈。
12.Biohazard
2015.04.29リリースのシングル"有罪"のB面。アイドル時代の楽曲だが、2018.2. 3の渋谷ワンマン、 2018.8.19の青山RizMワンマンでも披露。A面の"有罪"は2017.11.23渋谷 Ruide K2以降、関東では演奏していない。
13.LUNATIC ISOLATION
Encoreなどで演奏する場合は最後のブレイクで「ありがとう」などと呟くが、この日は満足げに「最高」と。
14.カリギュラ
ドラムに合わせてオーディエンスに腕を振らせたあとで演奏に入る。ハードロック寄りの比較的ゆったりしたノリから、2本のギターのCall&responseに飛び込むアレンジが最高。
15.SHOUT
ストレートの7拍子。この曲もフロアが必ず熱くなる。「いますぐやれるだろう?」
16.Requiem of Silence
滑らかにはじまり、いきなりハードに展開する曲。「好きという感情はたしかにあったけど ごめんね 一度も愛せなかった」この歌詞だけで価値がある。

"サバト"コールが5分ほども続いてから、青の限定Tシャツに着替えたメンバーが登場。
MC:楽屋は涼しいのに、ここの熱気はすごいね!ありがとうございます!今日は初めから、2曲目の"REPLICA"から圧力がすごかった。

Encore
17.Masquerade
いつものクラシカルなイントロが流れた後、ShinyAの美しく歪んだギターが"HAPPY BIRTHDAY"を奏でる。なに?なに?と驚く矢島さんに、オーディエンスも一緒にお祝いの歌を歌い、バースデーケーキが持ち出され蝋燭の火を吹き消す。
「絶対同期のミスだと思った!ワンマンのたびにサプライズされてる!」
18.BLOOD RESOLUTION

「またやったら来てくれる?絶対来てくれる?言質取ったからね!」
バンドメンバーと手をつなぎ、オーディエンスも隣の人と手をつないで一礼。
「サバトに栄光あれ!」
メンバーが引き上げると今度は"舞依さま"コール。ダブルアンコールに応えて再三の登場。バンドも仮面を取って現れる。
「ひとりじゃなにもできない、みんながいて初めてサバトが成立する」

Encore
19.Vampire Maiden
前日の1曲目。Vampire矢島舞依の原点。最近の関東では2018.8.19ワンマンライブ at 青山RizM、2018.12.24“Vampiress Tour” 東京公演、2018.3.10青山RizMで演奏されている。
「またやりましょう!」

以上、約2時間10分に及ぶステージであった。

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矢島舞依 2DAYS ONEMAN LIVE『- BIRTH -』Red Sabbat に行ってきた。場所は老舗の目黒「鹿鳴館」である。
翌日の"Blue"との2日間通しチケットを買ったのだが、スマートホンで予約する際に手間取り、チケット番号20番台と出遅れてしまった。

"Red Sabbat"と銘打って、ドレスコードは赤である。渋めの赤で行こうかなどといろいろ考えたが、Youtubeで2019/03/27 にライブ配信された「ワンマンライブ1か月前放送」で矢島さん本人が「フロアを真っ赤に染めたい!」と言っていたので、ここはビビッドな赤がよろしかろうとTOMMY HILFIGERの真紅のTシャツを購入。
しかし、当日は4月下旬とは思えない寒さとなり、Tシャツの上に濃紺のパーカーを着てさらに革ジャンを羽織って出かけた。

「鹿鳴館」は思ったより狭い。ステージの幅も広くはなく、やっと2列目の端を確保。
この日のメンバーは1st.G:シンディー、2nd.G:ShinyA、Bs.:つよぽん、Ds.:トーマス。
セットリストは以下の通り。

1.Vampire Maiden
2016年2月27日に会場限定シングルとして発売されたあと、1st.ミニアルバム"The Un-Dead"に収録された曲。
この日のテーマ"Red"に因んで、またVampireとしての矢島さんの原点として、1曲目に持ってきたものと思われる。
2.造り笑顔と嘘偽りのカモフラージュ
2017年1年28日の"BLOODTHIRSTY"リリースイベントで「はじめはもっと長いタイトルだった」と語っていた曲。"塗り固めてた造り笑顔と嘘偽りのカモフラージュ"だったらしい。
3.狂騒ENEMY
MC「皆さまごきげんよう、矢島舞依です!」
4.Madness Party
4ビートを感じさせる、ジャズ風味のメタルサウンド。
5.Masqerade
最高のメロディック・スピード・メタル。狂い出すリズムのなか、咲き誇る薔薇のドレスとシャンデリアに酔い痴れる。
MC:今日からGW、多くのライブがあるにも関わらず、ここを選んでくれてありがとうございます。何を言うのか忘れてしまったけど(笑)闇の支配者として不甲斐ない限り(笑)今日はかしこまらずにみんなでわちゃわちゃ楽しみたい。
6.Carmilla
7.Incest Taboo
同性愛と近親相姦をテーマにした、暗く沈む楽曲が続く。
8.Velvet Rose
9.Twilight
10.箱庭
2018年10月17日発売の1st.フルアルバム"Vampiress"から3曲。ミディアムテンポの"Twilight"でオーディエンスを酔わせたあと、血生臭いGrand Guignolが演じられる箱庭に叩き込まれる。
MC:矢島舞依は闇の勢力を拡大するために活動を続けています。なに笑ってるの?大事なところだから笑わないで。……次はライブをサバトと呼ぶようになったきっかけの曲です。
11.必要悪サバト
12.覚醒JINX
"The Un-Dead"から、疾走しつつドラマティックに展開する名曲が続く。どちらも拳をあげ、頭を振り、さらには折り畳みとノリポイントがいくつもあり、オーディエンスは熱狂せざるを得ない。
13.Inferno
"Vampiress"から「矢島史上最速」の楽曲。「Burrn!」誌付録としてリリースのあと、アルバムに収録された。
MC:今日はみなさんのなかからベストドレッサー賞を決めたいと思います!
矢島さんが選んだ女性にお手製の指輪を贈呈。赤いベースのつよぽん、赤いストラトのシンディーもひとりずつ選んで商品としてピックを進呈。
14.鮮紅のOVERLORD
15.血の饗宴
イントロにかぶせて「全然足りないんですけど?もっとちょうだい!」 cannibalismをCarnival rhythmと言い換える言葉遊びが含まれる歌詞は満たされない食欲が禍々しい。
16.理想郷-ユートピア
短いドラムソロのあとで長い手拍子を要求して始まる。メジャーなメロディで全体主義ディストピアの恐怖が語られる。
MC:誕生日の前の日にみんなと過ごせてうれしいです。本当にありがとう。
17.BLOOD RESOLUTION
"BLOODTHIRSTY"のラストを飾る重要な楽曲。オリジナルと違い、2nd.G ShinyAのアルペジオで始まるアレンジ。ブリッジの部分でオーディエンスに「心の闇に光を放つ、そんな存在になります。一緒に歩いて下さい」と語りかける。

数分にわたって「舞依さま」コールが続く。オーディエンスが疲れはじめたころ、衣装を赤の限定Tシャツに代えて登場。
Encore
18.Second Dead
2018年6月に配信リリースされたあと、"Vampiress"に収録。2人のギタリストそれぞれのソロ前で「シンディー!」「シンヤ!」と入れる矢島さんの声がかっこいい。
19.LUNATIC ISOLATION
"BLOOD RESOLUTION"と並んでラストを飾ることが多い。"Masqerade"や"必要悪サバト"と位置づけは違うが、同じようにライブに欠かせない重要な楽曲。
「明日も会いましょう!ありがとうございました!」

"サバト"コールがわき上がるが、客電が点灯して終了。約2時間のステージであった。


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新元号「令和」が国書から採用されたことに関する中国の反応を、日経ビジネスが取り上げている。

>>>中国共産党系のメディア「環球網」は「新元号『令和』、中国の痕跡は消し去れない」と題する記事を掲載、「万葉集と中国の古典との間には切っても切れない関係がある」と報じた。この記事のコメント欄には「やはり中国の影響はまぬがれない」との書き込みがある一方で、「漢字は中国のものなのだから、わざわざ『痕跡』などと言う必要はない。漢字を捨てた韓国と比べればいい」との声もあった。

元号が我が国の古典から選ばれたのは喜ばしいが、だからといって「中国の影響から脱した」などとは思わない。我が国は朝鮮半島と違って中国の属国になったこともないし、中国文化からの脱却を念願としたこともない。
”中華人民共和国”に学ぶべきことは何一つないと言ってよいが、古くから中国に多くを学び、我が国独自の文化として昇華させたのであるから、中国文化を否定する必要など全くない。そういう意味では我が国は古来”親中国”(”親中華人民共和国”でないことは言うまでもない)と言って良いだろう。

文化でも宗教でも、我が国の特徴は「尊重」することにあるように思われる。
私たちは日本の神々を敬うが、キリスト教やイスラム教の「信仰」とはかなり違う。
異国の祭りであるクリスマスを我が国流にアレンジして祝う。
異教の神に対する礼拝を拒んだりしない。
多神教であっても自分たちの神以外は排斥するという文化もあるだろうが、キリストであれアラーであれ、神である以上は尊重し敬う、そういう文化が我が国にはある。
そもそも人間が神として祀られる国柄である。広く深く敬われるべき人、後世まで語り継がれるべき功績ある人は神として祀られる。これは排他的な一神教の信仰とは大きく異なる。

箕面忠魂碑訴訟第一審判決は「我が国の国民性は、宗教については極めて無節操であり、神と人との区別がつかない特異な民族である」としているが、この裁判官(クリスチャンであったそうだ)はキリスト教徒同士の血で血を洗う宗教戦争をどのように考えていたのだろうか。

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Leetspeak monsters『3rd Maxi Single -13TH FRIDAY NIGHT- Release Event』に行って来た。2019.1.5以来の矢島さんである。
平日の17時open、17時半startということで、仕事を切り上げて駆けつける。今日の出演者は矢島さん以外男性なので、17時15分ごろに到着するとフロアは女性で埋まっている。

矢島さんは4番手。遅く来たので最前列はとても無理だろうとあきらめていると、いつも一緒になる女性がなんとドセンターに場所を確保してくれた。いつもは下手側、2nd.G ShinyAの前あたりだが、矢島さんのまさに足許。ありがたい話である。

1st.Gは久しぶりにShinji。私が参加したライブでは2018.10.15のRUIDO K4以来。木目の透けた赤のストラトが相変わらず美しい。

セットリストは以下の通り。

箱庭
Velvet Rose
Second Dead
カリギュラ
LUNATIC ISOLATION

30分弱のステージであった。

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